「強火」「中火」「弱火」意外と知らない火加減の基本
料理をする際に、火加減は気にしていますか?
もちろん、ほとんどの料理をする方が火加減を気にしていると思います。
でも、料理初級者の方は、この料理にはどの火加減がいいなど、はっきり理解していないことが多いのではないでしょうか。
実の私も、一人暮らしを始めた際は、火加減をあまり気にしておらず、適当に調理をして料理を焦がしてしまうことがありました。
また、レシピに書いてある通りの火加減で調理したら、生焼けのままだったということもありました。
そんな皆様に、料理の火加減の基本について解説していきたいと思います。
火加減の種類
そもそも火加減ってどのくらい種類があるのでしょうか。
よくレシピで記載されている火加減をまとめてみました!
とろ火 | 約140度。弱火よりも弱く、ギリギリ消えない程度の炎。 |
弱火 | 約150度。とろ火より強いが、炎の高さが鍋底につかない程度。 |
中弱火 | 約160度。弱火と中火の間。 |
中火 | 約170度。鍋底に炎が少しつく程度。 |
強火 | 鍋底に炎がつき、全体に広がっている程度。 |
無駄火 | 200度以上。ほとんど料理では使わないが、鍋どこから炎がはみ出す。 |
だいたい上の表の6種類に分類されます。
つぎの項目からは、それぞれの火力についてと、どんな場合に使用するかを説明していきます。
「とろ火」について
「とろ火」は、火力のなかでも最弱の火加減です。
とろ火を使用する例としては、汁物を温める場合や、煮豆やおかゆなどを長時間煮込む際に使用します。
主に、保温や温め直しに活用できる便利な火加減です。
とろ火は、火がついているかついていないのか分かりにくいので、こまめに火元をチェックしましょう。
また、調理が終わった際は、消し忘れがないよう気を付けましょう。
「弱火」について
「弱火」は、食材に味をしみこませたい時や、じっくり煮込ませたい場合に使用します。
シチューやカレー、ハンバーグの中に火を通す際などは、弱火を使います。
最近では、「弱火」を上手く使うことで料理の味に深みをだすレシピ本なども出ていて、料理をする上で大事な火加減です。
弱火は、じっくりと食材を温めることができるので、自分の好みの焼き具合に調節しやすいのがいいところです。
初心者に優しい火加減といえるかもしれません。
「中火」について
「中火」は、ちょうど煮汁がふつふつと煮立ち、食材が少し動くくらいの火力です。
面を茹でたり、肉・魚類の揚げ物、その他炒めものに使用します。
肉じゃがを作る際にも、この中火を使って作ります。
鍋やフライパンからはみ出さない程度の火加減で、より効率的に食材を温めていきます。
「強火」について
「強火」を使う際は、チャーハンなどの炒め物の仕上げや、ステーキの表面に焼き色をつけるときなどに使用します。
ステーキの表面に焼き色がつくのを「メイラード反応(カラメル反応)」といい、食材に含まれるアミノ酸・タンパク質と糖が結びつき化学反応を起こすことで、香味成分をつくっています。
味の深みをぐっと上げてくれる強火ですが、冷蔵庫から出したばかりの肉や魚をいきなり強火にかけると、食材が固くなりやすいので注意しましょう。
火加減の中でも一番調節が難しいのが、この強火ですが、強火をマスターすることで、料理の質があがることは間違いありません。
「無駄火」について
「無駄火」は、その名前の通り、料理にはあまり役に立たず、電気代が無駄になってしまうような火加減です。
特に料理に慣れていない方で、強火だと思っていた火力が実は無駄火ほどの火力で、食材を焦がしてしまったということも多々あります。
確かに無駄火を使えば、早く食材があたたまりますが、鍋底からはみ出た炎は、食材にいきわたらず無駄になってしまいますし、
焼きものなどは、表面だけ焼けて中が生焼けということに繋がりかねません。
調理時の無駄火は避けるようにしましょう。
まとめ
今回は、火加減について解説していきました。
料理初心者にとっては、実は結構お悩みポイントでもあります。
「とろ火」
「弱火」
「中弱火」
「中火」
「強火」
是非、この5つの火加減を上手に使い分けて、料理をしてみてください。